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人権だより4月

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2024年4月1日更新
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複雑多様化する人権問題

 同和問題をはじめとする人権に関する問題が複雑多様化し、特にインターネット上の誹謗中傷や差別を助長する投稿などへの対応が大きな課題となっています。
 さまざまな情報を受け取るだけでなく、自分からどんどん情報を発信することができる今、人権や法律についての知識がないと、ルールとして「していいこと」と「してはいけないこと」の判断ができず、また、何が差別的な言動となるのかを知らないために、他の人の人権を侵害してしまうといった問題も起こっています。

無自覚な差別意識

 令和5年度に実施した、人権・同和問題に関する多久市民意識調査によると、「あなたは、他人の人権を傷つけたことがあると思いますか」の質問では、69.6%の人が「自分で気づかないが、他人の人権を傷つけたことがあるかもしれない」を選ぶ結果となりました。
 意識調査の回答のように私たちは、「人権は守られるもの」「差別してはいけない」と、わかってはいるけれど、自分では気付かないうちに、無自覚に相手の心を傷つけていることがあるのかもしれません。知らないうちに、気づかないうちに差別に加担してはいないか、振り返る習慣をつけることから始めてみませんか?

「不安」と「偏見」を考えてみましょう

 様々な人権問題では、不確かな知識や誤解による差別や偏見が存在しています。たとえば、感染症に関連する人権問題や震災等の災害に起因する人権問題では、不確かな情報に基づいて他人を不当に扱ったり、偏見や差別を助長するような情報を発信したりする行動が見られます。
 差別の背景には、加害者本人も気づけていない「不安」が影響していることがあります。不安やストレスと隣合わせの日々が続くと、自分のことを考えるだけでいっぱいになり、相手の立場や、置かれている状況などを考えることが難しくなってしまいます。そのため、往々にして相手を否定したり、遠ざけたり、無視したり、敵のように思ってしまうといったこともあるようです。相手の人権に配慮するためには、心の余裕が必要です。正しい情報と冷静な判断に基づき、思いやりの心を持って行動しましょう。
  • 感情的・衝動的に発された断片的な情報を鵜呑みにしていませんか
  • 入手した情報の発信元が信頼に足りるか確認していますか
  • 伝えようとしているその言葉は、大切な人の目をみて言える内容ですか
  • その行動は、家族がそこにいてもできますか
  • その行動は、家族がそれをされても大丈夫ですか
  • その行動は、周りの人に、したことを知られても大丈夫ですか

 「立ち止まり 鏡の中の 己に問う」
          
令和5年度人権人権標語優秀作品より