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人権だより(令和5年10月)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2024年2月7日更新
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犯罪被害者とその家族の人権を考えよう

テレビや新聞、インターネットなどでは、毎日様々なニュースが報道され、その中には、犯罪に関するニュースもあります。犯罪には、事件をおこした加害者と、事件に巻き込まれた被害者がいます。犯罪の被害に遭われた人がどのようなことに困っていて、どのような気持ちでいるのかについてを考えてみましょう。そして、自分に近い存在の人が犯罪被害者になってしまった時に、何ができるのかを考えてみましょう。

犯罪というと、故意に人を傷つける犯罪をイメージすることが多いと思いますが、実際には、交通事故による被害が多く、ある日突然犯罪に巻き込まれ、障害を負ったり、大切な人を失ってしまったりすることは、誰にでも起こり得ることです。つまりは、誰もが犯罪被害者になる可能性があるということです。

被害を受けた人たちが置かれている状況について私たちは、自分自身に関わる問題として考えていくことが必要です。また、大切な家族や周りの人たちが安心して暮らせるように、社会全体で支えていくことが求められています。

犯罪被害者やその家族は、直接的な被害のほかに、社会的に保護されているといった誤解や、被害者支援に関する情報不足などから、周囲の人の支援を受けられず、社会的に孤立してしまい、更に困難な状況に追い込まれてしまうことがあります。また、興味本位のうわさや、心無い中傷により、傷つけられたり、プライバシーが侵害されたりするなどの二次的な被害を受けることもあります。

もしも、身近な人が犯罪被害に遭ってしまったら、私たちはどのように被害者と向き合えばよいのでしょうか。周囲の人の言動によって、被害者は心が楽になったり、落ち込んだりします。「がんばって」「早く忘れた方がいいよ」「運が悪かったね・・・」などと、気遣ってかけたつもりの言葉も、その人の受け止め方によって大きく異なります。言葉で励ますよりも、普段どおりに接して寄り添ってもらったほうが嬉しいと思う人もいます。「もしも、自分が被害に遭ったら・・・」と、自分のこととして考えてみてはどうでしょうか。

自分が同じ立場になったときはどうかと想像力を働かせ、同情や哀れみではなく、一人の「ひと」として尊重すること。その支えになること。そして思い込みで励ましたり、押し付けたりするのではなく、「ひとりで抱え込まないで」「何か必要ですか」「何か手伝えることはありますか」などと、相手に寄り添う気持ちが大切です。

 

犯罪被害者等支援窓口

犯罪被害者等支援窓口 75-2181(防災安全課 安心安全係)
被害者支援ネットワーク佐賀ボイス33-2110
警察相談短縮ダイヤル#9110
人権に関すること 75-4824(人権・同和対策課)