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人権だより(令和5年3月)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2024年2月7日更新
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ハラスメントと人権

ハラスメントとは、イジメや嫌がらせと訳される言葉です。広い意味で人権侵害を意味し、相手に不快感や不利益を与え、その尊厳を傷つけることを言います。現在、ハラスメントと言われるものは数多くの種類があり、日々増加していますが、今回は主に、パワーハラスメントとモラルハラスメントについて考えてみましょう。

パワーハラスメント防止措置が義務化

パワハラ、セクハラ、マタハラ、モラハラなどが一般的に知られています。ハラスメントという言葉は、1989年に日本で初めてセクハラ裁判が行われたことで、広く知られるようになりました。男女雇用機会均等法の改正により、2006年に企業側にセクハラ防止対策が配慮義務から措置義務へと強化されました。その後、2016年に「マタハラ防止対策」、2019年「パワハラ対策」の義務化へとつながっていきます。また、2022年4月には、通称「パワハラ防止法」により、中小企業にも「パワハラ相談窓口」の設置が義務化されました。

パワハラの3要素

パワハラの3要素とは、(1)優位性を背景に、(2)業務の適正な範囲を超えて、(3)身体的・精神的な苦痛を与え、不快な職場環境にすることです。優位性とは、職務上の地位が上位の者と思われがちですが、協力を得なければ円滑な業務遂行が困難な場合の同僚・部下も含みます。適正な範囲とは、業務上あきらかに必要性のない、業務の目的を逸脱した行為を言います。人格否定の暴言や暴力及び長期にわたる無視や能力に見合わない業務を強いることが身体的精神的苦痛にあたります。

パワハラの6類型

パワハラ行為とは、(1)身体的な攻撃、(2)精神的な攻撃、(3)仲間外しなどの人間関係の排除、(4)業務遂行能力に見合わない過大な要求(5)過少な要求(6)執拗にプライバシーを侵害する、6つの行為です。

こだわりが強すぎると、モラハラに発展

パワハラ、セクハラ、マタハラは主に職場で発生しますが、モラハラは身近な人間関係の中でも起きやすく、加害者は加害していることを、被害者は被害を受けていることを認識していないことが多いと言われています。道徳心や自尊心、自立心は一般的に良いイメージですが、そのこだわりが強すぎると、怒りに変化しやすいそうです。道徳心が高い人は正義感の強い人ですが、度を超えると、自分には裁く権利のないことまで口を出し、怒りをあらわにしてしまいます。また、自尊心が高い人は、誇り高い人ですが、軽く扱われたと感じると激怒する傾向があるようです。このような心のありようが、相手を思いどおりに、人格・価値観を無視して、継続的に精神的な苦痛を与える行為につながっていきます。

人格を認め合い、人権を尊重しましょう

モラハラ行動は、なんでも思い通りにしようとする行動が通用すると思い込んでおり、自分以外の存在について考えることや、自分の行動が他者にどう影響するかを顧みるという経験がいまだ育まれていないためだと考えられています。パワハラもモラハラも、自分では正当な事をしていると思っていても、相手にとっては苦痛で耐えられないことかもしれません。職場では、感情的に怒るのではなく、相手の成長のために冷静に叱り、相手の成長のための指導を徹底し、コミニュケーションを深めれば、職場が活性化できるでしょう。家庭など職場以外の親しい間柄でも、お互いの人格を認め合い、相手の人権を尊重していきましょう。