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人権だより(4月)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2022年4月1日更新
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持続可能な開発目標(SDGs)って何?

 最近、テレビやラジオ、新聞などでもよく見聞きする言葉にSDGsがありますが、ご存じですか。
大きく取り上げられたものにプラスチックごみの問題があります。今まで、レジ袋として買い物をした後無料でもらっていたものが、有料化されたことも日常生活の中で変わりましたが、わたしたちの意識も変わってきたのではないでしょうか。
 プラスチックごみが、河川や海の汚染につながり、それが海の生き物にも影響を及ぼし、魚の胃袋からビニール袋が出てきたニュースには、正直驚かされました。先日は、漁師さんが網にかかって保護した亀の排泄物から、釣り糸やプラスチックごみが出てきて海洋汚染が深刻になってきていると報道されていました。 (目標14 海の豊かさを守ろう)

クジラの胃から出てきたのは?

 2018年、スペインの海岸に打ち上げられていたやせ細ったマッコウクジラの胃の中から、29キロものプラスチックごみが出てきました。消化されないプラスチックは胃にたまりつづけていっぱいになり、本来のエサをとれずに死んだと思われます。タイやアメリカ、ノルウェーなどでも同じような事例が報告されていて、これらは「氷山の一角」と考えられています。

SDGsの目指す目標 

 この持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。2030年まで残り9年間です。
SDGsは国連や政府・企業などの組織だけで取り組むものではなく、日常の生活の中で大人も子どもも、だれもがすぐに取り組める目標となっています。

SDGsと私たち

 SDGsとは、今、世界中で協力している「誰も置き去りにしない」世界をつくる目標の事を言います。
世界には、様々な問題をかかえ、困っている人々がいます。人々を守ることは、地球の環境を守ることにもつながります。自分ひとりでは達成できると思えないような目標も、子どもから大人まで、たくさんの人やモノ、しくみと、直接的・間接的につながることで、だれでも実現できるのです。
 第1目標である「貧困をなくすこと」は、大人や子どもにとって生活の基本ともいえるものです。貧しいがゆえに、学校に通えていない子どもがいます。教育を受けることができないまま、大人になると低学力・低収入で貧困の連鎖から抜けきれなくなると言われます。
 「貧困をなくす」ために、働く人を増やせるよう、やみくもに工場を作ると、環境の悪化を引き起こしてしまう可能性があります。環境を汚さない商品や、環境を汚さない工場をつくって対応する必要があります。働く人に適切な賃金を支払うことも必要です。このように、1つの目標を解決しようとすることは、ほかの目標の解決にもつながっていきます。

SDGsの理念

 国連193か国と地域が全会一致で採択しています。地球上の国々みんなが、SDGsを必要だと考えて取り組むことを決めたのです。

「だれ一人取り残さない」
「だれも犠牲にしない」


 みんなで支え合っていくという考え方は[インクルージョン(包み込み)]と言って、「子どもの権利」「女性の権利」「障がいのある人の権利」など、人権の保護に取り組んできた国連の活動が生かされています。

SDGsの共通課題

 大切なこととして、「人権、平等、福祉、教育」という人類共通の課題が目標に入れられています。弱い人を踏みつけにして取り残したり、自分たちだけが先に進んでしまうことなく、立場が違っていても、お互いに共感し、ともに歩むことが大事です。
 
 誰もが差別なく、世界中の人々が「みんなが幸せな世界」を実現していくことをめざしています。差別をなくしていくのも私たち一人ひとりが取り組んでいくことです。「だれかの事じゃない。自分のこととして」差別をなくしていく社会を目指していくことが大切です。

【参考資料】「国谷裕子と考えるSDGsがわかる本」文溪堂、「マークで学ぶSDGs 家で見つかるマーク」ほるぷ出版