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多久市人権だより(6月号)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2021年6月7日更新
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同和問題とは?

 同和地区出身であることや、そこに住んでいるということを理由に、結婚を反対されたり、就職できなかったり、日常生活の上でさまざまな差別をうけるという日本固有の人権問題です。

結婚問題を考える

(1)多久市民意識調査の回答結果より考える

平成25年と平成30年に行った多久市の人権・同和問題に関する市民意識調査で
 「自分の子どもが結婚しようとしている相手が同和地区出身の人であることが分かった場合、どうしますか 」
という質問に対する回答結果です。

結婚問題
項目 H30  H25 比較
本人の意思を尊重する 70.7%  75.0%
自分はかまわないが、親類や世間体があるので、できれば結婚させたくない 7.3% 8.2%
絶対に結婚させない 0.7% 1.0%
わからない  16.7% 15.3%
無回答  4.5% 0.5%

 「本人の意思を尊重する」が減って、「わからない」や「無回答」が増えていることが気になります。
同和問題の研修をしていると、よく言われることに「自分はかまわないけど周りが反対するし…」とか「自分はいいけど、親戚が反対しているから…」と聞きます。
 同和問題の啓発に伴い知識や認識は深まりつつあるため、差別はあってはならないとしながらも感情がついていかず、同和地区の人を避けたりする場合があります。そして、周囲に同調して差別を「したり」、「させたり」する場合もあり、特に自分に直接関わる問題になるとこれがさらに強まる傾向があります。
 自らの心の奥底にある「差別意識」を見つめ直し、あらゆる人を自分と同じ一人の人間として、偏見にとらわれない目で見ることが大切です。

(2)結婚差別について

 「生まれ」という本人の責任ではない事柄を根拠として、その当人に責めを負わせることは間違っていると考える人たちは増えています。
 その一方で、結婚は、本人同士の気持ちが尊重されるべきなのに、情報化の進展に伴い結婚する前にインターネットで身元を調べるケースは増え、生まれた場所などを問題にして真意を伏せたまま別れを切り出されることがあります。本人が差別されたことに気づかないケースも多く、深刻な問題にもかかわらず差別の実態が見えにくくなっています。
 同和地区に対する誤解や偏見はいまだに根強く存在し、それらが同和地区や同和地区出身者への忌避につながることが少なくありません。

2 インターネットと土地差別

このような事例も報告されています。

  • 転勤先が、同和地区がどうかを調べる。
  • 転校先の学校が、同和教育に熱心かどうかを調べる。

その結果、インターネットで簡単に差別的な情報をうのみにする人もいます。
他にも、

  • 同和地区の中を徒歩や自動車で巡り、その様子を撮影した動画を流す。
  • 同和地区の地名・所在地などをインターネット上で流す。

 安易に調べるために検索サイトを見ていけば、検索ワードが多いほど上位にランクされます。正しいことを教えてくれるサイトかそれとも誹謗中傷の多い問題があるサイトかの判断は、見ている人にゆだねられます。そのため、日ごろから正しい知識を得るために研修会などで身に付けていく必要があります。

3 差別のない明るい社会をめざして

 私たちは、親や住んでいる場所を選んで生まれてくるわけではありません。生まれた場所は、本人の責任ではありません。生まれた場所や、親や祖父母の住んでいる場所が同和地区であることを理由に、差別することは許されないことです。
 一人一人が、同和問題を過去の出来事で済ませるのではなく、同じ過ちを繰り返さないよう学んでいく必要があります。
同和問題を正しく知ることで、いままで気づかなかった差別に気づくことができます。
 みんなが幸せになれるよう、差別のない明るい社会をつくっていきましょう。