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多久市人権だより(5月号)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2021年5月1日更新
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同和問題とは?

 同和地区出身であることや、そこに住んでいるということを理由に、結婚を反対されたり、就職できなかったり、日常生活の上で様々な差別を受けるという日本固有の人権問題です。

同和問題の歴史(2)明治以降~

いわゆる「解放令」で平民に


 明治維新によって徳川幕府が終わり、明治政府は江戸時代の身分制度を廃止し、1871(明治4)年にいわゆる「解放令」(太政官布告)を出しました。「解放令」はそれまで百姓や町人とは異なる身分とされ、長い間差別に苦しめられてきた人々に対し差別呼称をなくし、身分と職業を平民と同じとすることとしました。

厳しい生活と差別


 しかし、この「解放令」は形式的な内容にとどまり、政府が差別をなくすための積極的な政策を行わず、平民と同じように兵役や納税の義務を加えたため、これまで差別に苦しめられてきた人々の生活はかえって苦しくなりました。さらに、皮革生産など、それまでは被差別身分の人々の専業とされていた産業に大資本の企業等が進出し経営を圧迫したことや、治安維持のための様々な役割など、被差別身分の人々が担ってきた仕事を失ってしまったことなども、生活を苦しめる原因のひとつになりました。そのような厳しい生活実態に対して、人々の差別意識は、かつての被差別身分の人々やその居住地に向けられ、あらたな差別意識として再生産されたのです。

今、どのような差別があるの?


(1)インターネット上の誤った情報、差別的な書き込み
 今、最も大きな問題となっているのが、インターネット上の誤った情報や差別的な書き込みの増加です。現在、このような情報や書き込みを禁止するために、インターネット上の監視活動をする県や市も増えてきており、国も対策に乗り出しています。また、このような書き込みによって被害を受けた人の救済も大きな課題となっています。

(2)同和地区の所在地に関する問い合わせや身元調査など
 同和地区の問い合わせや結婚相手の身元調査、結婚差別、不動産購入における土地差別などといった差別事件が起きています。同和地区の所在地を興味本位で調べることは差別につながります。差別がなくなればそのようなことを気にする必要もなくなります。すべての人が、自分のふるさとに誇りを持つことができるようにすることが大切なのです。

自分自身の問題として・・・

  同和問題を解決する糸口は、偏見にとらわれている私たちの心の中にある意識に気づくことであり、正しい知識を身に付けることから始まります。差別は、差別する人がいるから起こるのであって、差別は、人を苦しめ自分をも否定することになります。差別をなくすために、「他人事ではなく、自分の事」として考えていきましょう。

参考資料 佐賀県教育委員会人権・同和教育資料第47集、公益財団法人人権教育啓発推進センター「同和問題と人権」