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重要害虫のミカンコミバエが隣接市で発生しました

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2021年9月7日更新
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小城市で県内2例目の「ミカンコミバエ」が発見され、防除を実施しました

 本年7月、果樹や野菜の重要害虫であるミカンコミバエが、佐賀県で初めて唐津市で発見されました。県及び市、関係機関と連携した防除を実施され、その後同区域での発生は認められていませんでしたが、今回、新たに小城市で本虫が発見されました。
 発見場所から2km円内に多久市の一部が含まれていたため、県及び市、関係機関と連携し、直ちに発見区域での防除を実施しました。

経緯と対応について

【9月3日】
・県内46地点に設置している調査トラップのうち、小城市(県果樹試験場)のトラップでミカンコミバエを発見
・果樹試験場(小城市)で開催した、農林水産省門司植物防疫所、県、小城市、多久市、農協による「対策会議」において、今後の防除対応等について協議し、各機関連携して、まん延防止を図るための対策を早急に実施することを決定

【9月4日】
門司植物防疫所、県、小城市、多久市、農協の計44名で次の対策を実施
・発見地点を中心とした半径2キロ円内に1000枚の誘殺板を設置
 ※多久市内の設置位置は一本松周辺(峰山及び天山斎場周辺)
 ※1ヘクタールあたり3枚から4枚
・本虫の寄生状況を確認するため、同区域で本虫が寄生する可能性のある植物の果樹を採取

今後の対応について

・発生状況を把握するため、発見地点を中心に半径5km円内にトラップを増設(計35基)
・寄生の有無を確認するため、採取果実において寄生状況を調査
・みかん生産組合員については、JAから誘殺板が配布されます。
 ※みかん生産組合員以外の方で誘殺板が必要な方ついては、農林課農政係にお問い合わせください。

ミカンコミバエとは

 ミカンコミバエとは、体長7mmくらいの小型のハエの一種で、カンキツ類等の生果実の大害虫として知られている。

【世界における発生地域等】
 中国、東南アジア、ハワイ等

【主な寄主植物】
 カンキツ類、モモ、ビワ、トマト、マンゴウ等の生果実
 ※なす、きゅうり、ピーマン、にがうり、とまと(ミニトマト)、カボチャ等野菜に寄生する場合もあります。

【被害状況】
 幼虫が果実に寄生すると腐敗・落下する。

【日本の状況】
 大正8年に沖縄本島で最初に発見。
 南西諸島及び小笠原諸島にのみ発生していたことから、本土への侵入・まん延を防止するため、果樹貿易法に基づき寄主植物の国内移動を規制する一方、昭和43年から根絶事業を開始し、昭和61年に根絶を達成。現在は発生がない。
 植物防疫法により、既発生地域からの寄主植物の輸出を禁止。

【防除方法】
 雄除去法(誘引剤及び殺虫剤を染み込ませたテックス板(誘殺板)を散布することによる防除方法)
ミカンコミバエ